先日、飲んでいると、塗装職人の恰好をした2人組が入ってきた。
感じの悪い2人組。
はじめてあった、お店のボーイさんにも上から目線でからむ始末。
私はそういったのが、あまり好きではない。
気の弱そうな、年配の方にも、「おい、オヤジ・・・」と絡んでいる。
私はそれを見て、こちらから話しかけた。
「塗装職人なんですか?」と
相手「そうだよ」
「実は私も塗装屋でして・・・」
こんな会話をしているうちに、マルキペイントの社長ということが分かったようだった。
そうなったら、どんなに酔っぱらっていても、私に変なからみ方はしない。
それどころか、1度で良いから、自分の仕事を見てもらいたい。と言っている。
結局、人に威張っている時点で、人徳をなくしているのだ。
しかも、立場や気の弱そうな人間を、無意識に自分の下と感じ、
偉そうにする。これは当然、無意識に上の人間が存在する人間の行動。
8年前、私は自分の師匠に出会ったとき、こう呼んで頂いた。
「及川さん」と
30歳の私に年齢もずいぶん上で、さらに権威のある方が、私のような人間を
1人の人間として扱って頂いたのだ。
これこそが、人間を尊重し、1人1人を人間として扱う姿勢なのだ。
2人組の彼らは、人を見下すような態度をとることで、自己重要感を満たしたいのだろう。
ただそれは、自分自身も見下されているとか、人として扱って頂けない、無意識の悲しみなのかも知れない。
ただ、私は現場を見なくとも、彼らを使う気は当然だがない。
精神性を磨いてくるまではね。