バカになれる賢さ、賢く振る舞うおバカさん

社会人になると、賢い振りをするおバカさんには良く出会う。

正直面倒くさい奴だ。

良い学校に行ったことや、少し実務が出来るだけで自分は賢いと勘違いをしている。

こういう人は、大抵自分に自信がなく、世間を知らない。

自分の枠の中だけが世の中と勘違いしているのだ。

自分の価値観というものは、世の中からすれば蟻よりも小さいことを知らない。

実務が出来たところで、大したことないのにね!

世の中、同じことそれ以上に出来るやつはいっぱいいる。

もし、それだけで自分を図るなら、変わりはいくらでもいるのだ。

また、世の中を知っている人ほど、謙虚さを持っているもの。

有名どころでいえば、明石家さんまさん。

あの人は、お笑いの頂点に立ち、芸能界でもトップの収入を得ている。

しかし、彼は非常に謙虚である。

ずいぶん昔、聞いた話だが、飲み屋でさんまさんが帰ろうとしたとき

サラリーマンに尻を蹴られたらしい。

普通なら怒るはずだ。

しかし彼は、「ナイスショット」とその場をうまくかわし帰って行ったらしい。

優秀さとはこういうところに現われるものだ。

きっと、さんまさんは自分が世の中の一部であることを認識しているのだろう。

そして代わりがいることも。

お笑い界のトップに居ることは事実だが、本人は居させて頂いていることを知っている。

もし、さんまさんが芸能界からいなくなっても彼の穴埋めをする人間は
きっと出てくる。

また、お笑いのトップになったところで、横柄な態度を取っていれば

いざというときに誰も助けてくれない。

世の中は、お笑い芸人が人を癒し、医者が病人を直す。

我々のような建築業の人間が、家を建て修繕する。

IT企業が情報を提供し、TOYOTAや私鉄が私たちの利便性を高めてくれる。

我々は一つのことを極めることでようやく世の中に提供出来るものが

出来ただけで、歯車の一部になっただけなのだ。

だから、その上でどういった人間かが問われるのだ。

目先の実務や理解力よりも感情を大事に出来る人が、世の中にとって

必要だということを知らない人が多いような気がするな~。