諦めない

先日、リフォーム産業新聞の取材を受けました。

テーマは「下請けからの脱却」だそうで、

下請けをやっていた業者が、自社で集客して成功している会社の特集らしく、

下請けの苦しい時代の話をしました。

随分前の話ですので、話していくうちに、思い出すことも多く、当時「こんな思いだったな~」

と感じながら、話をしていました。

 

そうすると、記者の方から、「よく、途中で辞めようとか諦めようという気持ちになりませんでしたね」

と言われ自分でハッとしました。

私の気持ちの中には「諦める」と言う選択が無かったということ。

前に進むこと意外は全く無かったことを確認し、当時の自分から考えると今の状態は

夢のような状態だと言うことを感じました。

「諦めない」と言う気持ちが理想を作ることを自分の過去を思い出し再確認した時間でした。

記者に「最後に下請けから脱却しようとしている業者さんにひとこと」

と言われました。私は「僕は人一倍プライドが高かったので」と言いましたが、

後々、考えてみると少し違うかな・・・と思いました。

 

下請けをやっていた頃、親会社を見て、

「会社をやる為には悪い人間にならなければならないのか?」と絶望を

感じて生きていたことがありました。

そうはなりたくない、自分の中の正義を貫きたい想いが強かった気がします。

それを貫くには、誰よりも努力し力をつけるしかなかったのです。

自分がどう在りたいかが、自分を変化させると私は思いました。

他業種から見た塗装業界

昨日、6年前までお世話になった求人広告の営業マンの女性が遊びに来てくれました。

彼女はトップセールスマンで、結婚を機に辞めました。

彼女を見ていると本当にトップセールスマンなのが分かります。

人間的魅力は素晴らしいですし、何と言っても在り方が良いんです。

彼女からすれば、私は営業先のお客さんです。

彼女がただのお客としか見なければ、ここに遊びに来ることもありません。

彼女はいつもフラットなスタンスで、私に接してくれます。やはりこういった営業が出来る人は

本当に素晴らしいです。

その彼女と、会話していると同業者の話になりました。

 

この辺りで訪問販売の会社です。そこの会社は求人広告会社でもブラックリストに乗って

いるほどの会社だそうです。

そう言えば、うちの職人が以前、他の塗装屋にいたとき、そこの下請けをやっていたそうです。

そこで、営業マンに嘘を強要されたそうです。

「屋根がダメだから張り替えろ」と・・・

やはり、同業者から見ても、悪徳業者だと分かる会社は他業種から見ても分かるのだと感じました。

本当に全ては在り方ですね。

 

彼女のように、真面目に嘘の無い営業をしていれば、

クライアントにいつでも顔を見せることが出来る。しかし、嘘をあたりまえについて、

人を騙す営業をしていれば、色んなところからボロが出てきます。

お金を得る前にどんな人間でありたいかですね。人に感謝され生きていくのか

人に顔向けできない人生を生きていくのか、

その場だけを考え生きていく人間の愚かさを見ていると、可愛そうに思います。

本当の徳に気付ける人間がこの業界でも増えてほしいものです。