メンタリングの仕事をしていると
私のもとには、 「お金を稼げるようになりたい」 「もっと売上を伸ばしたい」 という相談がくることがあります。 そして、相談者の多くが最初に持っている考えがあります。 それは、 「お金を稼げる=能力が高い」 「お金を稼げる=価値がある」 という思い込みです。 もちろん、稼げることは素晴らしいことです。 でも、私はここに大きな落とし穴があると思っています。 なぜなら、稼ぐ力は“能力”だけではなく、 もっと違う要素で成り立っているからです。 そして、稼ぎ方を間違えると、 「稼げたはずなのに地獄になる」 ということが現実に起こります。 今日はその話を、できるだけわかりやすく整理してみます。 ⸻ お金を稼ぐ人は、大きく分けて3種類いる 私の中で、お金を稼ぐ人は大きく分けると3タイプいます。 ⸻ ① リソース型(才能・見た目・身体能力で稼ぐ) これはわかりやすいですね。 たとえば、 • プロ野球選手 • 格闘家 • モデル • 芸能人 • ホスト • インフルエンサー こういった人たちです。 このタイプの特徴は、瞬間最大風速が大きいこと。 短期間で大金を稼げる可能性がある。 ただし、リソース型には“怖さ”があります。 それは、リソースが落ちた瞬間に、 人生が一気に崩れるリスクがあるということです。 若さ、容姿、身体能力。 それらは、永遠ではありません。 そしてもう一つ大事なのが、 「器(人間性)」が育っていないと食われるということ。 リソースが高い人ほど、周りに人が寄ってきます。 でも、その中には当然、利用する人もいます。 自分の価値を“リソースだけ”だと勘違いしたまま進むと、 後で一気に空虚になります。 ⸻ ② タイミング型(運・時流・偶然で稼ぐ) 次は、タイミング型です。 たとえば、 • バブル期に不動産を持っていた • 仮想通貨の波にたまたま乗れた • SNSの黎明期に先行できた • ある業界が急成長したタイミングで参入できた こういうケース。 これは「運」や「時流」と呼ばれるものです。 もちろん運が良いことは悪いことではありません。 ただし、ここにも落とし穴があります。 それは、本人がそれを「実力」だと勘違いしやすいこと。 そして、時流が変わった瞬間に、 一気に稼げなくなることがあります。 ⸻ ③ 構造理解型(仕組みを理解して稼ぐ) そして、最も確実性が高いのがこのタイプです。 たとえば経営で言えば、 • 集客の構造を理解する • 商品やサービスの基準を作る • 組織を構造化する(役割・成果指標・給与形態) • 仕組みで回る状態を作る こういうことを積み上げて稼ぐタイプ。 投資も同じです。 構造を理解している投資家は、 一時的に負けることがあっても、最終的に勝ちます。 構造を理解している経営者も、 一時的に失敗しても、最後に戻せます。 この「戻せる」という力が、構造型の最大の強みです。 ⸻ ただし、ここで終わりじゃない ここまで読むと、 「じゃあ結局、構造理解型が最強なんだね」 と思うかもしれません。 でも、実はここにも落とし穴があります。 ⸻ 構造を理解していても“地獄に落ちる人”がいる 現実には、 • 営業がうまい • 仕組み化がうまい • 拡大がうまい • 上場するところまで行ける こういう経営者でも、最後に崩壊するケースがあります。 なぜか。 それは、 「稼ぐこと」に貪欲すぎて、誠実さを捨ててしまうから です。 嘘をつく。 誇張する。 責任から逃げる。 相手を騙す。 数字だけを追う。 こういうやり方でも、短期では勝てます。 むしろ、勝ちやすい。 でも、最後に必ず回収が来ます。 信用が壊れ、仲間が離れ、取引先に切られ、 会社が潰れることすらあります。 ⸻ 未来が見えてしまう人がいる(そして、それは会社も個人も同じ) ピーター・ドラッカーは、よく「予言者」と呼ばれていました。 しかし彼自身は、その呼ばれ方をとても嫌っていたと言われています。 なぜか。 彼は未来を当てていたのではなく、 会社の成長や衰退の構造が分かっていただけだからです。 つまりドラッカーは、 「今の会社を見れば、未来がどうなるかは分かる」 という立場だったのだと思います。 実は私も、若い頃から似た感覚を持っていました。 会社の姿勢を見ると、 この会社が伸びるのか、潰れるのか。 今は勢いがあっても、この先で失速するのか。 それが、ある程度見えてしまうことがあるのです。 そして、これは会社だけの話ではありません。 個人もまったく同じです。 どれだけ派手に見せていても、 どれだけ格好よく振る舞っていても、 その人の姿勢を見れば、この先どうなるかが見えてしまう。 だから私は思います。 どんなに外側を飾っても、 見えてしまう人には、見えてしまうのです。 ⸻ 結局、稼ぐ力の最終地点は「あり方」 ここで一番伝えたいことがあります。 それは、 お金を稼げることは、能力の高さではなく、 最終的には誠実さの表れである ということです。 稼げる人は、信用を積んでいます。 • 嘘をつかない • ごまかさない • 約束を守る • 相手の利益も守る • 責任から逃げない • 誠実に積み上げる これを続ける人は、最終的に強くなります。 そして面白いのは、 誠実さは「お金」そのものを生むというより、 案件・紹介・人材・融資・情報 を連れてくるということです。 これが、人生を安定させる本当のレバレッジです。 ⸻ お金を稼いでも、幸せになれない人がいる もう一つ、最後に大事な話をします。 世の中には、 お金を稼いでも、常に不平不満を抱え、 怒りを抱え、満たされない人がいます。 この人たちは、外側を大きく見せることで 自分の価値を保とうとします。 • ブランド品 • 高級車 • すごい人脈 • 肩書き • SNSでの見栄 でも、それは永遠に続きません。 なぜなら、外側のものは、必ず失うからです。 そして、外側が崩れた時に残るのが、 孤独、寂しさ、空虚感です。 ⸻ 本当の稼ぎ方とは「人生を幸せに生きる力」でもある 私は思います。 本当の稼ぎ方とは、 「お金を増やす技術」ではなく、 人生を幸せに生きる力 そのものなんだと。 そして、その中心にあるのが 「あり方」です。 ⸻ あり方を磨くには、覚悟が必要になる 誠実に生きる。 逃げない。 責任を取る。 人を大切にする。 これって、綺麗事に見えるかもしれません。 でも、現実は逆です。 誠実に生きる方が、 短期では損をすることもあります。 だからこそ、覚悟が必要です。 そして勇気が必要です。 自分の弱さと向き合い、 人間的なものを磨いていく必要があります。 ⸻ まとめ:稼げる人ではなく、稼ぎ続けられる人へ 最後に、今日の結論です。 稼ぐ力には種類がある。 そして、短期で稼ぐ方法は存在する。 でも、 稼ぎ続けられる人は、最後は必ず「あり方」に辿り着く。 お金は、人生を豊かにするための道具です。 お金が増えても、心が荒れていたら、人生は幸せになりません。 だからこそ、私は言いたい。 本当の意味で強い稼ぎ方は、 「あり方」から始まる。 あなたの人生が、 お金だけではなく、心も満たされるものになることを願っています。
