思考と感情の不一致

先日、ある方の相談を受けました。

障害を持つお子さんの母親です。

彼女は、12歳になる息子さんを「隠して生きていたい、恥ずかしい」

と思う一方で、そんな自分がを責め、傷ついていました。

私は、メンタリングという技術を学んでいますので、彼女の本当の問題が分かりました。

彼女は、障害を持つ息子さんではなく、それ以外で傷ついていたのです。

人間は、思考と感情がいつも一致しないものです。

頭では、分かっているけど感情が付いていかない。

彼女もそんな自分が苦しかったのでしょう。

私は1時間弱のセッションで彼女の問題を感情に落とし込み

本当の問題に気付かせることが出来ました。

蓋をしていた感情が放出され、「絶対泣かない」と決めて私の所に来た彼女は、

涙を流し、無意識からのメッセージを受け取ることが出来ました。

その日の夜、彼女からこんなメッセージが届きました。

「今日はありがとうございました。息子を見る目が大分変りました。

それを感じては息子自身の感じ方も違うようで、さっき嬉しいと泣いていました。

私が思っていたより敏感で純粋なんだなぁと感じました。本当にありがとうございました。」

感覚に落とすことで、彼女自身が変わり、息子さんにまで大きな影響を与えたのです。

思考と感情、この不一致を統合させることは、なかなかできないもの。

しかし、出来たときに大きな気付きとなり成長をしていきます。

私もこの親子のお手伝いが出来て本当に良かった。

真面目な人ほど・・・

昨日、一昨日とメンターリングのワークセミナーに参加してきました。

キャビンアテンダントや大学の先生、一流企業のサラリーマン、セラピスト、カウンセラー

など普段では交流のない方たちとの、ワークは本当に楽しい時間でした。

そんな中、50歳前後のTさんの問題は、娘との距離。

娘との会話が全くなく、そっけない態度を取られてしまうとのこと。

実はその裏側には、奥さんとの大きな距離を感じていたという大きな問題でした。

Tさんは、エリートサラリーマンで単身赴任をし、土日家に帰るそうです。

また、普段はいつも笑顔で、物腰が柔らかく、
さらに、関西人ということもあり、ボキャブラリーも ある、凄く優しい方です。

そんなTさんの深いテーマ。

実は8年前からこんな状況が続いているとのこと。

ワークでその状況を再現して頂いたのですが、緊張感のある空気でした。

きっかけは、奥様が心の病気をしたころからだということ。

きっと、旦那さんが居ない間、子育てと家事、それ以外でも大きなストレスを抱えていたのでしょう。

その奥様に愛を伝えるというワークでした。

20人近くいる中、奥様役の方に「母さん、俺は母さんの笑顔を見ることで仕事が頑張れるんだ。
お前じゃなきゃだめなんだ。」

と不器用な中年男の「愛の告白」に、みんなが拍手を送った。

女性陣はもとより、私たち男性陣も感動をした。

ある女性からは「2回目のプロポーズを奥さんにしろ!」と激を飛ばされ、

帰りにTさんは、「帰って言います。」と断言して帰りました。

いつも笑顔で優しいTさん。誰よりも家族想い、家族の為に生きてきたTさん。

頑張れ!!

自分が正しいと感じたとき権力を振りかざす。

私は、車で移動することが多く、首都3県くらいは、簡単に車で行ってしまう。

ただ、その一方で土地勘のないところは、間違えて交通違反をしてしまうこともある。

例えば、一方通行を逆に走ってしまったということ。

これは、数回あるが、このとき必ず誰かが居ると、凄い怒られ方をする。

例えば、そこを通りがかったおじさんが、車の前で両手を大きく広げ、車を止め怒鳴られることもあった。

タクシーの運転手にも、凄い剣幕で怒られた。

私は、いつも不思議に思っていた。全くの他人に対し、そこまでの暴言を吐くことが。

アドラー心理学に書いてあったことだが、人は他人と競い合うことで、権力争いをしているそうだ。

特に正しいと感じたときは、権力を最大限に振りかざすらしい。

誰もが一方通行をわざと逆に走る行為などしない。

もちろん私自身もやりたくない。

事故を起こしたならともかく、車もあまり通らないようなところを走っていたら、
この人は、間違えたんだなと気付くはずだろう。

ましてや、ナンバーを見れば、この辺の土地の人間じゃないことも分かるはず。

「ここは一方通行ですよ」と言って頂ければ分ることだし、目的はルールを守ることにある。

ただ、そのことで分ったことは、世の中劣等感を感じている人は多くいるんだな~。

正しいことを言うときほど、気を付けないといけませんね。