先週の水曜日、定休日に私は会社に仕事をしに来ていました。
その日、同級生の経営者から電話があり、「おまえのところは震災の影響で仕事のほうはどうだ?」
と聞かれたので、「うちは問題なくやってるよ」と言うと、
彼は、肩を落とした声で「そうか」とつぶやきました。
話を聞いてみると、仕事の受注がなく、困っているとのこと。
1,2年前は、景気がよく、私から見ても、「金使いがあらいな~」と見ていました。
そんな彼の悩みでしたので、「だったら、うちの会社に遊びに来たら」と話し、その日彼の奥さんと一緒に
会社に来ました。
私は、彼の問題点やり方を率直に話すより、うちの会社はどのようなことをし、さらにどのような社員教育を
しているか話をしました。
そのうちに彼が気付いたことは、自分自身の「在り方」だったのです。
「多分、今までのお客さんも、アフターが無いって怒っている人もいるかもな。俺は小工事のお客には
どうしたら、会わないかとか、どうやらないように切り抜けようか考えていた。おまえの話を聞いて、
俺は胸が痛いよ。」
と言っていました。そうです。彼はおいしい工事以外はやらない業者で、しかもなぜ儲かっていたのか、
なぜ儲からなくなったのか、全く分からなかったのです。
経営というものを、全く理解せず、事業を行っていました。私は彼が事業を始めるときから、それに気付いて
いまいした。しかし、何も言わなかった。なぜなら、儲かっているときに何を言っても聞く耳を持たないのが
分かっていたから。今回彼にとって、大きな気付きとなれば、非常にうれしい。