この階層で説明をすると、階層ごとで悩む問題が変わってくるのだ。
例えば、環境レベルでは、「自分は貧しい家に育ったから、大学に行くのは無理だ。」
行動レベルでは「自分が受験するくらいなら、大学に行かなくてもいいや。」となる。
また、同じレベルの階層では、問題解決が出来ないのだ。
例えば、信念・価値観レベルで阪神ファンと巨人ファンが喧嘩をしている。
どちらが正しいのだろうか?
これに正しさは無い。
自己認識の上にはスピリチュアルという階層がある。
これは、自分以外のものを指す。他人や宇宙規模の全てのものだ。
この阪神ファンと巨人ファンの喧嘩を止めさせるのは、
価値観からこのスピリチュアルに持っていく必要がある。
例えば、この2人にこんなことを言う人がいたらどうだろうか?
「あなたたちは、好きな球団は違っても、プロ野球というものを愛しているのは一緒ですね。
あなた達のような、熱烈なファンが居るから、このプロ野球界は存続できるのですね。
これからも一緒にプロ野球を盛り上げてくださいね。」
と言われたらどうでしょうか?
この2人の使命は同じだと気付くのです。
そして、仲間だと感じられるようになるかも知れません。
これが、階層を超えたアプローチの仕方になるわけです。
同じ階層では解決が出来ないことも、階層を変えアプローチすると、理解し合えることが
多くあるということなのです。
これを知っても、日常で使えるのは難しいかもしれません。
しかし、頭の隅にでも置いといてもらうと、アプローチの仕方が変わってくるかも知れません。