今日の話です。
知り合いが2人来ました。
片方の方は仕事の話があったので、違和感が無かったのですが
もう1人は関係ないのでどうして来るのだろう?
と思っていたところ、案の定、ネットワークビジネスの話でした。
2人とも私より年上ですが、この歳になってもこんなことやっているんだ~と感じてしまった。
多分、お金に眼がくらみ、将来の不安を解消したくこんなビジネスを
始めたのだと思います。
この方たちの話を要約すると、組織自体は非営利団体であり
福利厚生が充実しており、メリットが高い、そして自分が仲間を増やせば
自分にもお金が入るという仕組み。
その代わり、毎月4000円を支払う必要があるとのこと。
他のネットワークビジネスとは違い、ポイントがどれだけ多くなっても
月収500万円まででストップになるとのこと。
500万円以上のポイントを持っている人たちの恩恵を
下のものが受けられるから、良心的だという。
さらには、ネットワークビジネスは法律に触れるような
悪いものじゃないとのこと。
さらにさらに、明後日セミナーがあるから、来てほしいとまで言われる始末。
ツッコみどころがたくさんありすぎでした。
まず、1つ目は、法に触れていなければ良いものだという考え方。
一番底辺のことを言っているのであって、根本がズレています。
商売とは、相手が困っていることを解決するのが鉄則であり
問題が無いところに、論点をずらし正当化していること。
2つ目は非営利団体が20万人を誇る組織にするほどの
上層部のエネルギーってどこにあるのだろうか?
社会貢献という100%善意ではここまでのエネルギーは湧かないのが人間です。
そこまでの組織にするには、知恵と労力は当然必要です。
社会貢献という綺麗ごとを表に出し、利益を取っていないという嘘。
人間の心理を理解すれば、これが嘘だということは一目でわかります。
社会貢献活動できる人は、他の仕事で地に足ついている人が出来ることで
社会貢献と言いながら、お金を搾取していることに矛盾を感じます。
3つ目は、上限月収500万円と言っていますが、まずそこには到達できないということ。
また、500万円入るということは、1人1人の会費からそこに集められるわけですから
必ず、搾取される側が存在します。
それも、殆どの方が搾取されなければ1人の人に500万円は渡りません。
この2人は社長業をやっている方たちです。
年齢的にも成熟しており、社長業をやって酸いも甘いも分かっている立場だと
思うのですが、ここに手を出すとは、あまりに幼稚すぎてショックでした。
この歳でも、未だにネットワークビジネスの勧誘があることが分かったので
これを読んでいる方に、正しい判断基準をお伝えします。
こういった、ネットワークビジネスや半強制的な組織勧誘される場合、
同調圧力を掛けることで押し切ろうとします。
ですから、絶対に相手のセミナーや事務所には行かないでください。
また、そういうつもりじゃなく連れていかれてしまった場合は即断しないこと。
相手は同調圧力でプレッシャーを掛け、即決しないことが悪いことだと
洗脳させますが、冷静に判断したいということを盾に、その場から逃げてください。
そして、どんなに理屈的には良いことを言われても、自分の感情がモヤモヤしているときは
断ってください。「理屈的に問題無いからいいか」と思わせることが相手の戦略です。
冷静になれば、その理論も違うことに気付くのですが、そのときはそこまで頭が回らないことが
多くあります。ですから、自分の感情が何の曇りもなくウキウキならやればよいと思いますが、
モヤモヤがあるときは、間違った方向に行くときです。
どうか、このような被害が最小限に留まることを願うのと同時に、
勧誘側もこれ以上、罪を重ねないことを願うばかりです。